公開日:2004/10/31
【第6号】グリッド~その3~ 「コンピューティング・グリッド」
今回もグリッドの続きです。先日、弊社のセミナーにご参加された方々には、西の独断と偏見によるグリッドの分類をさせていただきましたが、今日はまともな分類の1回目「コンピューティング・グリッド」です。コンピューティング・グリッドには3つのタイプがあります。メタコンピューティング、負荷分散型コンピューティングとユーティリティ・コンピューティングです。
- ・メタコンピューティング(Globus、UNICORE、Ninfなど)
- ネットワークで接続された複数の計算機を協調動作させることにより大規模計算を行ったり、もしくは異なったタイプの計算機もしくは装置同士を連携させるグリッドです。例えば、電波望遠鏡や電子顕微鏡などの装置を遠隔操作し、取得したデータをまた違う計算機で分析するような動作です。
またネットワーク上にある複数台のスーパーコンピュータシステムを連携動作させ、仮想的な超巨大スーパーコンピュータを構築することも可能です。 - ・負荷分散型コンピューティング(LSF、PBS、NQSなど)
- いわゆる昔からあるバッチ型スケジューラから派生してきたものです。ユーザの使い勝手はその当時からあまり変わっていません。昔は1台の計算機のみを対象としていましたが、現在はネットワークで接続された複数の計算機を対象とすることにより、大量のジョブの実行スループットをあげます。
PCクラスタでよく使われている技術です。 - ・ユーティリティ・コンピューティング(United Deviceなど)
- 技術的には負荷分散型のものとほぼ同じ機能となります。ただ、対象が計算専用のコンピュータだけでなく、事務用等のPCも対象としているところが大きく違います。事務用等の計算専用でないPCの場合、本来の業務に支障を与えることなくジョブを実行させる必要があります。そのため、ジョブスケジューラはPCの状態を把握し、他の業務を行っている間はジョブを投入するのを止めたり、実行中のジョブが他の業務のためにいつまでも終了しない場合には、他の空いているPCにジョブを再度投入したりする管理が必要となります。
次回はWebサービスグリッドについてお話します。
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