ベストシステムズ メールマガジン
公開日:2010/07/15

【第141号】GREEN 500

GREEN500リストは、最近目立つようになってきました。いわゆる車の燃費と同じように、スパコンの性能(Rmax)を消費電力(ワット)で割って1ワット当たりの演算性能を競うものです。ただ、これだと誰でもリストに載ることができてしまうので、TOP500に入ってることが条件です。
GREEN500には、自ら登録することもできますが、TOP500の登録時に消費電力を記述しておけば、自動的に計算してくれますし、消費電力を登録しない場合にも、カタログ等の情報から消費電力を導き出して計算もしてくれます。以下がこの6月に発表されたTOP5です。

GREEN 500(内はTOP500での順位)

1位Forschungszentrum Juelich (FZJ)
(131位)
773.38 Mflops/watt
Universitaet Regensburg
(132位)
773.38 Mflops/watt
Universitaet Wuppertal
(133位)
773.38 Mflops/watt
4位National Supercomputing Centre
in Shenzhen (NSCS)(2位)
492.64Mflops/watt
5位DOE/NNSA/LANL
(35位)
458.33 Mflops/watt
5位IBM Poughkeepsie Benchmarking Center
(88位)
458.33 Mflops/watt

1位は3システムとも、QPACEと呼ばれるCELLベースのクラスタです。そうだ、あれ?報道のあったGRADE-DRが入ってないですね。そう、なんです。GREEN500リストは他にもリストがあり、TOP500リストに入っていなくても、過去18か月にTOP500に入ったシステムであればサブミットできる“Little Green 500”というリストがあります。そこでGRAPE-DRは1位を取ったんですね。この“Little Green 500”のリストが下記のものです。

Little Green 500

1位National Astronomical Observatory of Japan815.43Mflops/watt
2位Universitaet Wuppertal773.38 Mflops/watt
2位Universitaet Regensburg773.38 Mflops/watt
2位Forschungszentrum Juelich (FZJ)773.38 Mflops/watt
5位Interdisciplinary Centre for Mathematical and Computational Modelling, University of Warsaw536.24 Mflops/watt

おっと!NAOが断トツ1位ですね。ご覧のようにNAOも5位のシステムも今のTOP500には掲載されていないシステムです。
それではTOP500の上位5システムはGREEN500では何位だったのでしょうか?

TOP500GREEN500
1位ORNL56位253.07 Mflops/watt
2位NSCS4位492.64 Mflops/watt
3位DOE/NNSA/LANL7位444.25 Mflops/watt
4位NICS/University of Tennessee64位235.77 Mflops/watt
5位FZJ19位363.98 Mflops/watt

GREEN500では、いわゆる低消費電力型のスパコンが有利となります。恐らく次回の発表では東工大TSUBAME2.0が相当高い順位を取るのではないか注目されます。

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