【第141号】GREEN 500
GREEN500リストは、最近目立つようになってきました。いわゆる車の燃費と同じように、スパコンの性能(Rmax)を消費電力(ワット)で割って1ワット当たりの演算性能を競うものです。ただ、これだと誰でもリストに載ることができてしまうので、TOP500に入ってることが条件です。
GREEN500には、自ら登録することもできますが、TOP500の登録時に消費電力を記述しておけば、自動的に計算してくれますし、消費電力を登録しない場合にも、カタログ等の情報から消費電力を導き出して計算もしてくれます。以下がこの6月に発表されたTOP5です。
GREEN 500(内はTOP500での順位)
| 1位 | Forschungszentrum Juelich (FZJ) (131位) | 773.38 Mflops/watt |
| Universitaet Regensburg (132位) | 773.38 Mflops/watt | |
| Universitaet Wuppertal (133位) | 773.38 Mflops/watt | |
| 4位 | National Supercomputing Centre in Shenzhen (NSCS)(2位) | 492.64Mflops/watt |
| 5位 | DOE/NNSA/LANL (35位) | 458.33 Mflops/watt |
| 5位 | IBM Poughkeepsie Benchmarking Center (88位) | 458.33 Mflops/watt |
1位は3システムとも、QPACEと呼ばれるCELLベースのクラスタです。そうだ、あれ?報道のあったGRADE-DRが入ってないですね。そう、なんです。GREEN500リストは他にもリストがあり、TOP500リストに入っていなくても、過去18か月にTOP500に入ったシステムであればサブミットできる“Little Green 500”というリストがあります。そこでGRAPE-DRは1位を取ったんですね。この“Little Green 500”のリストが下記のものです。
Little Green 500
| 1位 | National Astronomical Observatory of Japan | 815.43Mflops/watt |
| 2位 | Universitaet Wuppertal | 773.38 Mflops/watt |
| 2位 | Universitaet Regensburg | 773.38 Mflops/watt |
| 2位 | Forschungszentrum Juelich (FZJ) | 773.38 Mflops/watt |
| 5位 | Interdisciplinary Centre for Mathematical and Computational Modelling, University of Warsaw | 536.24 Mflops/watt |
おっと!NAOが断トツ1位ですね。ご覧のようにNAOも5位のシステムも今のTOP500には掲載されていないシステムです。
それではTOP500の上位5システムはGREEN500では何位だったのでしょうか?
| TOP500 | GREEN500 | ||
| 1位 | ORNL | 56位 | 253.07 Mflops/watt |
| 2位 | NSCS | 4位 | 492.64 Mflops/watt |
| 3位 | DOE/NNSA/LANL | 7位 | 444.25 Mflops/watt |
| 4位 | NICS/University of Tennessee | 64位 | 235.77 Mflops/watt |
| 5位 | FZJ | 19位 | 363.98 Mflops/watt |
GREEN500では、いわゆる低消費電力型のスパコンが有利となります。恐らく次回の発表では東工大TSUBAME2.0が相当高い順位を取るのではないか注目されます。
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