【第142号】Excelでグリッド
先日マイクロソフト社のトレーニングを受けてきました。おっと!社長自らとか言わないでください。まだまだエンジニアとしてもイケてるんですから。トレーニングの内容は、Excelを使ったグリッド(クラスタ)利用です。Excel2010からこの機能が使えるようになります。必要なのはジョブを制御するサーバ、実行ノード、それからユーザ用のクライアントPCと最後にMS HPC Server 2008です。もちろんExcelのライセンスも必要です。Excelのライセンスはクライアントに必要ですし、ジョブの実行方式(ワークブック方式)の場合には実行ノードにも必要です。
さて、今回のExcel2010からクラスタへのジョブのサブミット方式には、2つのタイプがあります。
(1) ワークブック
これは、計算が必要なワークブックをまるごとクラスタに投入する方式です。並列化を行うには自分で分割する必要があります。また、実行ノードにもExcelのライセンスが必要です。この場合には、ほとんど現在のExcelを変える必要がありません。
(2) UDF (User Defined Functions)
この方式は、各セルに埋め込まれた演算ファンクション毎にクラスタに投入する方式です。これはワークブック方式に比べて、効率よくジョブを実行させることができます。ただ、自分でC/C++でコードを書かなくてはなりません。またワークブックに比べて投入するジョブ数が多くなりますので、オーバーヘッドが出る可能性があります。
このシステムの導入には、以上の2つの方式を前もって検討しておく必要があるでしょう。
こういったExcelを使ったグリッドの利用は昔から行われていたのですが、今回はMSがトータルで環境を提供していることにメリットがあります。使った感じとしては、結構簡単に利用できます。ただどうもHPC Serverクラスタの使い勝手が、昔Linuxクラスタが出て間もない頃と似ていて、結構手間が掛かるのが難でした。もうちょっとツール類を増やしてくれるといいんですけどね。
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